「3Dビューマスター」は1939年に初めてアメリカで発売された。この装置はステレオスコープを改良したもので、人々は場所の画像をカラーと3Dで見ることができ、ビューマスターのコイルとその写真画像は、訪れた名所や未訪問の名所の記念品としての役割を果たした。1939年から1980年の間に、ビューマスターのリールは15億本以上生産され、そのほとんどがこの時期の最初の数十年間に発売された。これらのリールは、主にアメリカの風景やランドマークであった。
アーティストLars Dyrendomによる本書は、20世紀の観光名所をめぐる時を超えた写真の旅であり、大量画像生産の黎明期から観光名所にズームインしている。400枚の3Dビュー・マスターロールをふるいにかけて、イメージと鑑賞者の間にロマンチックな距離を作り出すシリーズを選んだ。

Edition Taube / 224ページ / ソフトカバー / 263 x 221 mm / 9783945900420 / 2019年 / Edition of 300