本書はアントニオ・カタンネーゼとマティルデ・カタンネーゼ夫妻が選んだジョルジョ・モランディの作品コレクションを紹介している。
彼らは1930年代に彼の作品を入手し、その名声にいち早く貢献した。

カタネーゼ・コレクションのモランディ作品は、作品数、画家の活動期をほぼ網羅する年代的な広がり、制作に用いられた技法、テーマ、収集史における位置づけ、そして最も重要な芸術的重要性によって、画家の作品の縮図となっており、モランディの作品を読み解き、理解することができる。

本コレクションには、1914年から1959年の間に描かれた15点の絵画と、彼の作品の特徴的なテーマを表す「静物」「風景」「花」の3点の水彩画や、モランディによる1914年の日付入りの自画像などが含まれる。

また本書で重要なのはほぼ完全なエッチング作品を網羅している点である。これらの作品は、ウルビーノ大学により、修復と保存の前段階として科学的調査が行われ、その結果もここに記録されている。

テキスト クリスティーナ・バンデラ / ルカ・チェチェット / マリエッラ・グナーニ / ブッコリーニ・フェデリカ / パオロ・トリオーロ / サブリナ・ブラッティーニ / ラウラ・ヴァレンティーニ


Silvana / 208ページ / ハードカバー / 300 x 240mm / 9788836650422 / 2023年