2011年にモスクワで結成されたロシアのアート集団兼活動家グループ プッシー・ライオットは、ロシア政権に挑む自発的かつ勇気ある行動で注目を集める。このフェミニスト活動家パフォーマンス集団のメンバーであり、共同創設者であるマリア（マーシャ）・アリョーヒナによって編集された本書は、プッシー・ライオットのロシアにおける過去10年以上の出来事を時系列にまとめたものである。

 プッシー・ライオットのフェミニズム、反プーチンの活動において、表現の自由、人権、LGBTQ+の権利、政治犯の釈放といったテーマが繰り返し取り上げられる一方、最近の行動や作品では、反戦声明やウクライナへの支援が取り上げられている。同名の巡回展は、グループにとってこれまでで最大の作品発表の場であり、美術館での初の展覧会でもある。 展覧会は、膨大な数の写真とビデオスチール、そしてグループのメンバーの個人的な証言によって支えられている。このカタログは、パフォーマンスそのものの記録に加え、非暴力的な公開行動が参加者にもたらした結果についても記録している。

 ‎LOUISIANA MUSEUM OF MODERN ARTs / 208ページ / ソフトカバー / 298 x 212 mm / 9788793659735 / 2024年