モンドリアンは、20世紀の美術、建築、デザインに大きな影響を与え、一般的にはその点でよく知られてるが、彼の画家としての功績は過小評価されてきた。

本書はオランダで制作された初期の風景画からニューヨークで制作されためくるめくリズミカルな構図まで、モンドリアンのキャリアを包括的に追跡したモノグラフである。

彼の現代美術家としてのアイデンティティについて詳しく説明されており、モダニズムとキュビスムの発見、抽象化への闘い、彼が最もよく知られている「新形態」スタイルを発明したことなど、彼の進化の連続性が徹底的に探求されている。

特に未完成の作品を紹介することで、モンドリアンの抽象芸術が数学的なものではなく、むしろ非常に直感的な心と手によって構成され、慎重に調整しながらも計測不可能な要素を含んでいたことを明らかにしている。

Bulfinch / 400ページ / ハードカバー / 310 x 250 mm / 9780821221648 / 1994年