ル・コルビュジエは、20世紀を代表する建築家であり都市計画家である。
彼は、より効率的でシンプルな生活環境の実現に尽力し、近代建築の初期の先駆者の一人として、新しい空間原理を奨励した。

戦後のフランスで甚大な被害を受けた後、ル・コルビュジエは住民のために屋内と屋外のスペースを増やすことを目的に、社会の復興を決意した。1945年、ル・コルビュジエはマルセイユのユニテ・ダビタシオンと呼ばれる大規模な住宅プロジェクトをフランス政府から初めて受注した。このプロジェクトによって、ル・コルビュジエは自身のデザインを完全に具現化し、近代的な生活に関する彼の考えを統合することができた。この建物は、間違いなくル・コルビュジエの最も重要で刺激的な大規模プロジェクトのひとつとなった。

ル・コルビュジエの依頼が成功した後、インドのチャンディーガル市は、1947年のインド分割の後、一から都市を再建することを期待して、ル・コルビュジエに都市計画のリーダーを任せた。彼の手掛けたプロジェクトには、高等裁判所、事務局、議会、その他市内の内装や都市設計が含まれる。この間、ル・コルビュジエは、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアン、ジアニ・ラタン・シンといった同僚や共同研究者たちと協力し、彼のプロジェクトや家具を完成させた。

本書は、シテ・ラディューズの扉、椅子、肘掛け椅子、その他広義の住宅に捧げられたアクセサリーなど、彼の功績を含む共同制作による作品を紹介する。また、ル・コルビュジエのヴィジョンと創造に対するインドのヴィジョンと、この文化がもたらしたあらゆる貢献についての章も設けられている。

MAGEN H GALLERY / 141ページ / ソフトカバー / 185 x 230mm / 9780988299054 / 2019年