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Ira Nowinski | THE STUDIO OF MAN RAY

¥9,240
Tax included.
本書は、マン・レイのパリのアトリエの写真を玄関、棚、壁、シューレアリスト・ライブラリー、暗室、寝室、中二階、ソファ・ドロワーといった8つの章で分けて収録する。1976年になくなるまでの25年間を暮らした彼の最後のアトリエである。

マン・レイの未亡人ジュリエットは1991年に亡くなり、彼女の兄弟はこの重要な芸術家の世界的認知を促進するために信託を設立した。1992年、アトリエが洪水に見舞われ、作品と多くの遺品が倉庫に入れられ、最終的には税金を支払うために売却されることになった。しかし、80年代にアメリカ人写真家アイラ・ノヴィンクシ(Ira Nowinski)がスタジオの内部と外部を撮影し、マン・レイの最晩年のパリのスタジオをフィルムに収めた記録が残っており、それらの写真が本書に収められている。
かつて何気なく机の上に置かれていた、レイグラフ*で撮影され作品として発表されたもの、マン・レイ自作のテーブル、ベンチ、椅子、ランプ、本棚、雨漏りする屋根から作品を守るために設置された室内のパラシュートなどの様子が見れる。

*レイヨグラフは、カメラを使わず、印画紙の上に直接物体を置き、光を当てることで物体の形を焼き付ける方法。フォトグラムと同じ手法を表す用語であるが、フォトグラムという用語の命名者はモホイ=ナジであり、同時期に同技法を別個に行なっていたマン・レイは、その技法について自らの名前から「レイヨグラフ」と名付けた。

Nazraeli Press / 72ページ / ハードカバー / 275 x 212 mm / 9781590051375 / 2005年

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