a+u 2023年7月号 特集: カーモディ・グローク
『a+u』7月号はカーモディ・グロークを特集する。
この事務所は2006年にケヴィン・カーモディとアンディ・グロークによって設立された。
オーストラリアのキャンベラとメルボルン、イギリスのシェフィールドでそれぞれ教育を受けたカーモディとグロークは、ロンドンにあって、オープンさ、ものづくりの探求、社会責任をもちあわせた事務所として、独自の軌跡を描いてきた。
初期に手がけたアート・パヴィリオンや展示デザインといった短命のプロジェクトを礎に、いま、大規模かつ長命を意図された作品を手がけるフェーズにあっても、即興からインスピレーションを受け、建物の寿命や耐久性を強く意識した作品をつくり続けている。
建築の時間や壊れやすさを軸とするカーモディ・グロークの仕事を紹介するにあたり、本号では全21作品を、短命のものから永続のものへと、ライフスパン順に掲載していく。
ストリートライフの今を祝う3日間限定のパヴィリオンから、ある瞬間を忘れないために永遠に残ることを意図された7月7日のメモリアルまで、カーモディ・グロークは時間の経過がもたらす不確実性に向き合い、「今日デザインしたものは、ほぼ間違いなく、明日には必然的に変化し、必要な変革を迫られる」という確信をもって、それに耐えうるしなやかさをもった建築をつくりだしている。 (編)
エッセイ:
恒久という特権
ケヴィン・カーモディ、アンディ・グローク
エッセイ:
崇高なるものの呼び声
フィリップ・ウルスプルング
スカイウォーク
フリーズ・アート・フェア
スタジオ・イースト・ダイニング
ガソリン・スタンド
マギーズ・センター・マージーサイド
ヒル・ハウス・ボックス
ネア・パフォス・モザイク・シェルター
グロースマルクト・シアター・パヴィリオン
ドック10
エッセイ:
アーティストと建築家
アントニー・ゴームリー
ホクストンのアーティスト・スタジオ
2つのパヴィリオン、湖畔とアーティスト・スタジオ
ダリッジ・ピクチュア・ギャラリー
BFIサウスバンク
ベスナル・グリーン・ロード
ミラノ・ジョベナーレ
ウォーンフォード・コート
科学産業博物館マスタープラン
ゲント・デザイン・ミュージアム
エッセイ:
生産の形態
ルース・ラング
ウィンダミア桟橋博物館
ボストン・スパ英国図書館
7月7日のメモリアル