「Archives」シリーズの第5号として刊行される本書は、スペイン北西部ガリシア地方を拠点に活動する建築家 マヌエル・ガジェゴ（Manuel Gallego） の設計活動を、丹念に再検証したモノグラフ。

ガジェゴは、自らの建築を「その場所性（テリトリー）」から切り離して語ることができない建築家と評される。本書は、彼の仕事を通して、建築がどのようにして土地を“定義”し、文脈とともに育まれてゆくのかを浮かび上がらせます。 

彼はマドリッドでアレハンドロ・デ・ラ・ソタ（Alejandro de la Sota）に師事し、ガリシアという土地の気候・風土・伝統的な建築素材（質感・素材感）を深く読み取りつつ、モダニズムと地域主義との調和を志向してきた。

本書では、すべてガリシア地方内に所在する 13件の竣工作品 を厳選して収録。 
そのうち 8作品は現在の写真で、5作品は竣工当時の資料写真のみを掲載。これは、建築の保存状態や改変の影響を考慮し、可能な限りオリジナルの価値を伝えようという編集方針によるもの。

また、編者 Juan Rodríguez によるオリジナル写真の番号入り版が同梱されている。

C2C Proyecto Editorial / 332ページ / ソフトカバー / 240×170mm / 9788494767876 / 2019年