「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに、オリジナル和紙を用いた企画・制作から施工までを手掛ける堀木エリ子の作品集。10年前に出版した『a+u/建築と都市 2007年11月臨時増刊 和紙のある空間 堀木エリ子作品集』に続く第2弾で、2008年〜2018年の11年間で、堀木エリ子が手がけた数多くの作品の中から約30作品を厳選して紹介。古来より日本に伝わる伝統的な手漉き和紙の手法を用いつつ、燃える、汚れる、破れる、退色する、精度がないなどの難点を克服し、合わせガラス、コーティング、照明効果などの最新技術と融合することで、現代建築に合わせた和紙をつくり出し、さらに、10m以上の大型創作和紙の手法を開発することで、建築空間における和紙の新たな可能性を模索している。ものの背景にある精神性や日本人の美学を継承し、革新的な抄紙技術と二次加工によって、ダイナミックに光環境をつくり出すなど、伝統素材を進化させた作品を紹介。

a+u / 152ページ / ソフトカバー / 219 x 219 mm / 9784900212244 / 2018年