本書はオットル・アイヒャーの生誕100年を記念して生誕100周年を記念して、彼のキャリアのあらゆる側面に目を向け、その永続的な影響力の数々をたどる制作とデザインを紹介している。

オットル・アイヒャーは、真に優れたグラフィックデザイナーであっただけでなく、変幻自在の思想家、写真家、タイポグラファー、エコロジスト、哲学者、有名なウルム造形大学の共同設立者であり指導者、そして教師でもあった。

図版、写真、文書、アーカイブ資料を満載し、第一線で活躍する批評家、デザイナー、友人たちによる思慮深くパーソナルなエッセイで彩られた本書は、ビジュアル・コミュニケーションの創始者のひとりとしてのアイヒャーの役割を、学問的なアプローチで探求している。アイヒャーがどのように企業ブランドを開発したのか、どのようにロティス書体を作り、その書体を取り入れた建築を建てたのか、どのようにヨゼフ・アルバース、アレクサンダー・クルーゲ、ノーマン・フォスターといった芸術家や建築家とコラボレーションしたのか、ウルム造形大学を設立したのは、どのように教育への情熱を反映させたのか、そしてどのようにオープンで自由、民主的な社会を目指したのか。アイヒャーの功績は、世界中のほぼすべての公共空間で明らかであり、この決定的でタイムリーな参考文献は、アイヒャーを前世紀の先駆的天才の一人に正しく位置づけている。

Prestel Pub / 256 ページ / ハードカバー / 287 x 240 mm / 9783791379449 / 2022年