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Alison & Peter Smithson / Upper Lawn, Solar Pavilion

¥9,350
Tax included.
イギリス人建築家夫妻、アリソン・スミッソンとピーター・スミッソン(Alison & Peter Smithson)の作品集。1958年、夫妻はイングランド南西部のウィルトシャー、フォントヒル・エステートの荒れ果てたコテージを購入した。それから4年をかけて夫妻はその家を若い家族のためのカントリーハウスへと変身させ、自身らの活動を形作ることとなる手法、素材の実験の場として用いた。英国の庭園などにみられる装飾用の建物「フォリー(folly)」の伝統を受け継いだ「アッパー・ローン(Upper Lawn)」あるいは「ソーラー・パビリオン(Solar Pavilion)」として知られる小さな館である。元からあった石壁や煙突のひとつをそのまま使用し、夫妻は「シンプルで、気候に合った家」とする住宅を作った。この家は天気と季節の揺動と調和しており、ありのままの形で暮らすため、フォントヒルの丘や谷を見渡せるオープンな二階建てとなっている。隠遁的で慎み深く、のちに夫妻がその名を知らしめることとなったロビンフッド・ガーデンズの集合住宅などの大規模なプロジェクトを育てるための革新の場となった。

本書では、アリソンが建築家のエンリック・ミラージェス(Enric Miralles)と共に1986年に制作したささやかな本を再び開いたことで、「アッパー・ローン」の建設と居住に関する豊かな物語を探っている。日記や写真、図面、ドローイング、参照文献など当時収録された内容をすべて刷新されたデザインと共に掲載し、そこに夫妻のアーカイブから新たな資料を追加してより書を広く発展させた。使われて摩耗し古びていく記録として、個人的ないしプロフェッショナルな研究の一手段として、そして壁の内と外で過ぎていった時間に向けられたレンズとして、本書はこの邸宅での暮らしを描いた一冊となっている。

本書は「アッパー・ローン」を夫妻が抱く静穏な哲学と建築倫理を表したものとして、その仕事の中心的存在に位置付けている。「スミッソン・ファミリー・コレクション(Smithson Family Collection)」の協力のもと編集され、「アルスター大学ベルファスト建築学校(Belfast School of Architecture)」の建築設計学教授長、ポール・クラーク(Paul Clarke)によるエッセイを序論として収録した。
(ディストリビューターのテキストより)

MACK / 144ページ / ソフトカバー / 300 x 210 mm / 9781915743008 / 2023

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