a+u2025年2月別冊 日建設計のエンサイクロペディア 社会に応えるために共有する日建設計の世界
『a+u』2025年2月別冊は「日建設計のエンサイクロペディア」である。総頁304で約380件のプロジェクトを取り上げる、日建設計のアイデアを百科事典のように紹介するものである。日建設計はグループを含めると3,000人にもなる設計事務所で、本書はそのデザイン戦略を考えることから始まった企画である。そこで発見されたのは、大きな戦略をまとめて残りを切り捨てるのではなく、各自が持つ面白いアイデアや建築未満の形にならないものも集めることだった。それらをNIKKEN DESIGN GOALS(以下,NDG)にカテゴリー分けされた。ここに示された約380件のプロジェクトは、日建設計が建築を通して社会に応えようとするもので、一方で現在の日建設計の限界も現している。それを開示することで、日建設計の内外に新しい刺激と繋がりを生み出し、限界を飛び越えていくための試みである。意匠設計だけでなく、すべての人がクリエイティブな実践を行う、広義のデザインを追求する日建設計の姿勢を表している。
(編)
対談 日建設計のエンサイクロペディア──社会に応えるために共有する日建設計の世界
山梨知彦 × 大谷弘明 日建設計チーフデザインオフィサー
Goal 01|地球の環境を徹底的に守るデザイン
ZEB 木 緑 水 空気 風 光 長寿命
FACT 01-1|CO2排出量の把握 FACT 01-2│緑の創出
Goal 02|ウェルネスやレジリエンスを考えたデザイン
豊かな外部空間 心地よい内部空間 静けさをデザインする
多様性を尊重した建築 想像を刺激する内部空間 公共に資するレジリエンス
FACT 02|ウェルネスとレジリエンスの実践 071
Goal 03|次世代モビリティ・TOD・移動体験のデザイン
TOD 渋谷 モビリティと都市
FACT 03|渋谷におけるTODの実践
Goal 04|計画から運用時までのフレキシビリティのデザイン
フレキシブルなマスタープラン 足元空間の開放
ユニバーサルスペースの追求 フレキシブルな設備デザイン
FACT 04|超大規模建築の増加
Goal 05|DX時代における都市・建築・設計プロセスのデザイン
デジタルフォームデザイン デジタルファサードデザイン デジタルエンバイロメントデザイン
FACT 05|建築・都市設計におけるデジタルの隆盛
Goal 06|あえて作らないデザイン/風土に倣うデザイン
オリジナルを守る 部分を更新する 新しく加える またつかう つくりすぎない
古都に建てる 自然との対話 都市景観をつくる
FACT 06|既存を活かし、あえて作らない
Goal 07|制度と仕組みのデザイン
都市に貢献する 広場をつくる 法規が導いた形
FACT 07|業務領域の変化
Goal 08|創造を持続するための組織のデザイン
イノベーションを起こす空間 クライアントコラボ +NIKKEN
FACT 08|日建設計の役職員数、男女比
Goal 09|国際的な競争力を持ったデザイン
アイコニック/フォルム JAPAN STYLE
FACT 09|インターナショナルな視点から見た日建設計
Goal 10|遵法性・リスク管理のデザイン
海外プロジェクトで高品質を実現する
FACT 10|2000年以降の海外展開
Goal 11|日建グループ全体で取り組むデザイン
世界最先端を支えるエンジニアリング データセンター 構造技術で空間を実現する
Goal 12|付加価値をもたらすデザイン
新しい「かた」によって価値を創造する ローコストを逆手に取る ブランディング
FACT 12|総合設計事務所としての技術開発
Goal 13|狭義のデザイン
細部からデザインする 精緻な美を目指す 構造によってデザインする RCを追求する
外皮のデザインを追求する 組積のデザインを追求する
FACT 13|建築分野における受賞数
Goal 14|予測困難な状況を見据えたデザイン
FACT 14|ハザードエリア内の建築設計
Goal 15|将来のゴールズ
索引