本書では、奇抜で説得力のあるアートで知られるウィーン出身のアーティスト、エルヴィン・ヴルムの最新作と大人気作品を紹介している。

彼は、1980年代後半から、彫刻、オブジェ、パフォーマンスの境界を探求してきた。
その作品は視覚的な迫力がありつつも親しみやすく、かつ実存的な問題を提起している。

代表作である「1分間彫刻」では、鑑賞者がヴルムの指示通りに、テニスボール、椅子、洗剤のボトルなど、日常的に使用されているものを使って、普通とは違う奇妙なポーズをとり、1分間生きた彫刻となる。
その指示は、繊細かつユーモラスなドローイングという形をとっており、本書において初めて公開された。
また、彼の最新の彫刻作品の図版、作品に関する3つのエッセイも収録されている。

Prestel  / 127ページ / ハードカバー / 278 x 240 mm / 9783940208439 / 2016年