本誌は、パリにアートディレクションスタジオTwiceを設立したクレマンティーヌ・ベリーの発案によるものであり、アート、デザイン、建築、産業、貿易で使用される製造技術や専門知識の詳細について、宣伝と調査を同時に行うことを目的としている。

毎号、特定の技法（モールディング、フォールディングなど）に焦点を当て、そのテーマに基づいて特集の対象や作品、取材対象者を選定している。過去と現在を織り交ぜながら、歴史に基づき、技法がどのように時代を超えて受け継がれてきたかを解説し、私たちが日常生活で使用するカルト的なオブジェの背後にいるクリエーターに敬意を表し、その作品が私たち人類共通の創意工夫の根源にある物語を体現している。

本号ではデザイン、クラフト、そして産業における「カット」の意義を探る。木や布を切るという行為から、「手抜き」や「縁を切る」といった比喩的な表現まで、カットがどのように私たちの世界を形作っているのかを検証する。歴史を通して、破壊と創造の行為としての裁断のパラドックス、修復のための裁断から暴力の一形態としての裁断までを考察する。

Tools Magazine / 248ページ/ ソフトカバー / 210 x 300 mm / 9782957876938 / 2024