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Pablo Cabado / Little Suns on Earth

¥7,040
Tax included.
第二次世界大戦中、アルゼンチンはドイツとの緊密な関係を維持し、国内に住む数十万人の移民のために中立を保っていた。
戦後アルゼンチンは逃亡するドイツ人の主な安住の地となったが、その一方でフアン・ペロン大統領は、自国の前進に役立つ特別な軍事的・技術的専門知識を持つ人々を密かに密入国させるよう命じた。
その一人がオーストリア生まれのドイツ人科学者ロナルド・リヒターだった。

核融合による無限のエネルギー生成の実現可能性についてペロンを説得したリヒターは、パタゴニアのサンカルロス・デ・バリローチェという町の近くにあるウェムル島に核融合実験炉を建設するための巨額の資金を得ることに成功した。
建設から2年後、ペロンはリヒターの実験が成功したことを公に発表し、「地球上に人工の太陽を灯すことになる」と付け加えた。
その後、世界的な関心と大きな懐疑論が巻き起こり、裏付けのない主張を調査しようと記者や他の科学者たちが1年間島を訪れたが、立ち入りも説明も拒否された後リヒターの欺瞞に関する真実が明らかになり、ウェムル計画は突如終了した。

権力と陰謀の奇妙な歴史を背負った、ブエノスアイレスを拠点に活動する写真家 パブロ・カバド(AR)が注目したのが、ナウエル・ウワピ湖に浮かぶ数多くの小島のうちのウェムル島だった。
本書では、カバドが6年間にわたり何度も足を運び、無人島をゆっくりと探検した様子をトリトーンの写真で表現している。
生い茂った線路、建物の廃墟、鉤十字で汚された壁、散乱する銃弾や電気部品は、秘密裏に行われた開発の唯一の名残である。

この映像物語は、歴史家ディエゴ・カステルフランコによる挿絵入りのエッセイと組み合わされ、この科学独裁の奇妙で記念碑的な歴史と、達成されることのなかった夢について包括的に詳述している。

The Eriskay Connection / 104ページ / ソフトカバー / 310 × 239 mm / 9789492051981 / 2023

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