1960年、ブラジリアはルシオ・コスタとオスカー・ニーマイヤーの設計に基づく都市計画ビジョンの実現として祝われた。同じ頃、ル・コルビュジエの計画に基づいて、シャンディーガルの分区都市が建設されていた。
「試験管都市A」は、ユートピア的な特徴を示す西洋の計画陶酔から、近代性の輸出として生まれた。どちらの都市でも、外国の建築は土着の文化と調和した関係を築き、新たな独立したアイデンティティを形成した。

本書は、両都市においてモダニズムがどのように流用され、そこに住む人々がどのようにそれに対処してきたかという問題を取り上げる。共通点と相違点が明らかにされ、日常的な都市生活のイメージが紹介されている。出版社の主導により、若手写真家イワン・バーンが両都市の現代生活を撮影した。

Lars Mueller / 240ページ / ソフトカバー / 230x 180mm / 9783037782286 / 2010年