EIN-HEIT (U-NI-TY) | Michael Schmidt
ドイツ人フォトグラファー、ミヒャエル・シュミット(Michael Schmidt)の作品集。
1945年にベルリンに生まれ、2014年に惜しまれつつこの世を去った作者は、生涯ベルリンと「近代史におけるドイツのアイデンティティの重み」というテーマを中心に制作に取り組んできた。
1965年に作者は西ベルリンの街並みや建物、人物を「セミ・ドキュメンタリー」のスタイルで撮影し始め、以後野心的な作品を全てモノクロ写真で制作し、その存在感を世に印象付けていった。
ベルリンの壁を題材とした作品集並びに展覧会『Waffenruhe』(休戦)に続き、本作は「U-ni-ty (団結)」の問題に取り組んでいる。作者は、個人と国家の団結、あるいは統一を探求しており、矛盾や相関性を見出している。作者の作品では、ファウンド・イメージや自作のイメージが混ざり合い、現実と想像が融合し、連想と感情が密に織りなした構造を作り上げている。
本書のオリジナル版は、1996年の「ニューヨーク近代美術館(MoMa)」での展覧会、ハノーファーの「シュプレンゲル美術館(Sprengel Museum)」、ドレスデンの「アルベルティヌム(Albertinium)」などでの巡回展、また、同年にロンドンの「フォトグラファーズ・ギャラリー(Photographer’s Gallery)」で開催された回顧展に伴い、同年に「SCALO」から刊行。
本作は、2022年に復刻版(第二版)として出版されたものであり、タイトルも『U-NI-TY』のドイツ語『EIN-HEIT』を用いたドイツ語版である。
(ディストリビューターのテキストより)
WALTHER KÖNIG / 316ページ / ハードカバー / 190 x 265 mm / 9783753301969 / 2022年