Alec Soth | GATHERED LEAVES ANNOTATED[JAPANESE EDITION / SIGNED]
国際的写真家集団「マグナム・フォト」正会員を務めるアメリカ人フォトグラファー、アレック・ソス(Alec Soth)の作品集。2015年に刊行された『GATHERED LEAVES』の続編として、新たに1冊の書籍として纏められている。
2015年、ロンドンで開催された巡回展「Gathered Leaves:Photographs by Alec Soth」に伴い刊行されたボックスセット『GATHERED LEAVES』は、作者が過去に刊行した名作4冊のミニサイズ版が函に納められており、好評のうちに完売した。その続編である本作は、2022年に刊行された作品集『A POUND OF PICTURES』が加わり、5冊の代表作が700ページ以上におよぶ1冊の作品集として濃密に纏め上げられている。5冊の作品集全てが軽やかなニュースプリント(新聞紙 / 更紙)の見開きで堪能できるようになっており、更にそこにタイトルに加えられた『ANNOTATED(注釈付)』の文字通り、メモやノート、テキストの抜粋、写真が追加で掲載され、オリジナル版の『GATHERED LEAVES』がアップデートされた形で再構成されている。また、作品を辿るためのロードマップとして、作者本人による序文も書き下ろされ、表紙にも地図が採用されている。
出世作となった初写真集『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』はドイツの出版社「Steidl」から2004年に出版され、「サード・コースト(第3の海岸)」をめぐるロードトリップでアメリカの地方で生活する人々の些細な瞬間や物語を斬新な表現で捉えている。今日の写真集の出版ブームを牽引し、再販を重ねながら2017に「MACK」より復刻した名著である。2006年に出版され、同様に2018年に「MACK」より復刻した『NIAGARA』やその後刊行された『BROKEN MANUAL』(2010年)は、2008年に自ら立ち上げた出版社「Little Brown Mushroom」と共に人々の記憶に強い印象を与え、これにより写真出版業界を引率する一人として地位を確立している。2015年に刊行された『SONGBOOK』は写真集の原点に戻り、抒情的かつ緻密なアプローチを巧みに表現に落とし込み、写真集のマスターとして再びその存在感を確かなものとした。本作に収録されている中では最も新しい2022年刊行の『A POUND OF PICTURES』は、一癖あるアメリカの暮らしやイメージ作りの実践において新たな詩的視点をもたらし、今や作者の類を見ない特徴でもあるロードトリップを通して再び写真表現に切り込んでいる。
(ディストリビューターのテキストより)
MACK / 720ページ / ソフトカバー / 215 x 260 mm / 9781913620851 / 2022年