Piero Manzoni | Achrome
¥6,600
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本書は、イタリア人アーティスト Piero Manzoni の代表作シリーズ《Achrome》に焦点を当てた作品集。1950年代後半から1960年代初頭にかけて展開されたこのシリーズは、戦後ヨーロッパ美術における最も革新的な実践のひとつとして知られている。
1957年に Yves Klein の《Monochromes》を目にしたマンゾーニは、絵画が感情や物語の表現を超え、自律した存在となり得る可能性を見出した。こうして生まれた《Achrome》(非色)は、単なる白い絵画ではなく、色彩や象徴性、比喩的な意味を徹底的に排除する「否定の行為」として構想された作品群である。
作者はキャンバスを液状のカオリン(陶土)に浸し、自然乾燥によって生まれる皺やたるみをそのまま作品として定着させた。そこでは作家の手による表現は極力抑えられ、素材そのものの性質や偶然の作用が作品を形づくる。こうした姿勢は、作者が関わった前衛芸術運動「ZERO」の理念とも共鳴している。
本書では、《Achrome》シリーズの主要作品を豊富な図版とともに紹介しながら、絵画と彫刻の境界を横断するその実験性や、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートへとつながる先駆的な試みを読み解くことができる。
Hazan / ハードカバー / 192ページ / 280 x 240 mm / 9782754108768 / 2016年