a+u 2022年1月号 特集:住居学と日本の女性建築家
『a+u』1月号は生活と人とのかかわりを軸に構築環境のデザインを考える学問、住居学という視点から日本の女性建築家とその功績を特集する。
住居学は20世紀初頭に設立された日本女子大学家政学科の一科目「衣食住」の「住」を端緒としており、林雅子、小川信子、妹島和世、篠原聡子、赤松佳珠子などを輩出、日本の女子建築教育に大きな役割を担ってきた。彼女らは日本近代建築の確立に中心的役割を果たした作品をつくりだしてきた。
本号には全7本のテキストを収録、これらが住居学教育の歴史と日本における女性建築家黎明期を描きだす。
日本女子大学で住居学を学んだ建築家・貝島桃代を特集のゲスト・エディターに迎え、自由に住み手とつくり手を行き来して個々人を平均人へと葬り去らずに空間を設計する、住居学の視点をとりあげていく。住居学は、激動の時代に日本女子大学という機関で醸成され、いまだ思索と実践の場を現代社会にもたらし続けている。 (編)
イントロダクション:住居学と日本の女性建築家
貝島桃代
林雅子
草崎クラブ/三泉寮(日本女子大学軽井沢寮)/続私たちの家
小川信子
本荘保育園
インタヴュー:暮らしからつくる
小川信子、聞き手:貝島桃代、薬袋奈美子
高橋公子
管の家
エッセイ:「咲かせる花」に目覚めるフィールド
富永譲
平倉直子
富ヶ谷のすまい
妹島和世
プラットフォーム/再春館製薬女子寮
/日本女子大学 図書館・百二十年館・杏彩館
対談:住居学から考える学びの場
妹島和世、篠原聡子、進行:貝島桃代
篠原聡子
キヨサト閣/ Share矢来町
東利恵
大原のアトリエ
/星野温泉トンボの湯・星のや軽井沢・ハルニレテラス
宮晶子
食堂の壁とそのはなれ、屋根と窓のある家
石黒由紀
隅のトンガリ/調布のアパートメント
赤松佳珠子
House SH/宇土市立宇土小学校
貝島桃代
ハウス・アンド・アトリエ・ワン/北本駅前西口広場
/もものうらビレッジ
エッセイ:今和次郎と住居学
黒石いずみ
エッセイ:カリキュラム変遷から読み解く住居学
薬袋奈美子
エッセイ:レディ・メイド
ミッシェル・L・ハウク