a+u 2021年6月号 特集:坂 茂
『a+u』6月号は坂 茂を特集する。
坂は1985年東京に坂茂建築設計を設立して以来、革新的な構造・工法を用い明快なコンセプトをもった建築をつくり続けている。
本号では2000年のハノーヴァー万博日本館から進行中の最新作まで、この20年間に完成・構想された日本国外の作品25を特集する。
序論を寄稿しているマイケル・ウェブが「継続性が坂の仕事の核心である」と書いているように、坂の作品は小規模から大規模、仮設から恒久、そして様々なクライアントにたいし、継続性を保ちながら様々なトライアルを繰り返す。
2000年のハノーヴァー国際博覧会日本館で坂と協働したフライ・オットーは約20年前に坂をこう描写している、自身の作品が「新築である以上は完璧たりえない」ことを理解し「新しい発想をつぎつぎと受け入れながらも決して自分の目標を見失わず」「建築として完成されながらも未来を切り拓くような建物」をつくることのできる建築家であると。
実作に加え、コンペティション応募案をとり上げ、設計の出発点となる多くの未公開スケッチとともに紹介。紙管から木、鉄へと、作品のメイン・コンセプトとなった素材を軸に、作品ごとのアイディアとそのつながりが浮かびあがるよう構成した。 (編)
エッセイ:
坂 茂:日々試みを重ねて
マイケル・ウェブ
ラクイラ仮設音楽ホール
ネパール震災復興住宅モデルハウス
紙のログ・ハウス
植物学者の紙の家
紙のカテドラル
ペーパーテイナー美術館
ハノーヴァー国際博覧会日本館
エッセイ:
フライ・オットー
ゲオルク・ワハリオーティスによる註釈
グラン・パレ・エフェメール
スコルコボ・ゴルフ・クラブハウス
タメディア新本社
アスペン美術館
ヘスリー・ハムレット
ケンタッキー・アウル・パーク
桂林パヴィリオン
カテドラル・スクエア・コンプレックス
シュリー=モルラン・パリミアン・コンサート会場・フード・ホール
キャスト・アイアン・ハウス
スウォッチ・オメガ本社
台南市美術館
エム・プラス
モナコ・ケーブルカー駅
イスラエル国立図書館
シェイク・ザイード国立博物館
ラ・セーヌ・ミュジカル
パーク・フュネレール