彫刻家マーク・マンダースは、1974年にユリアン・ランペンスが設計したポスト・ブルータリズムの邸宅、ヴォーニング・ヴァン・ヴァッセンホーフで展覧会を開催した。マンダースはほとんど手をつけていないスペースもあるが、ベッド、オフィス、キッチンを、元の住人の考え方に沿った集合体の舞台として扱っている。ドローイング、建築案、写真、アート作品、絵の具のポット、一見湿った粘土などが、互いに積み重ねられている。マンダースの言葉を借りれば 完璧な状態の家を見せることが目的となっている。拡大すると脱線する空間もあるが、頭の中を覗いているような万華鏡的な要素もある。

Roma Publications / 64ページ / ソフトカバー / 200 × 270 mm / 9789464460490 / 2023年