パラッツォ・アレーゼ・ボッロメオで最近開催された展覧会のインスタレーション・ショットを中心に、イタリア人建築家でありデザイナーのジャンフランコ・フラッティーニ（Gianfranco Frattini）の生涯と作品を紹介する。

ミッドセンチュリー・モダニズムの巨匠として広く知られ、数々の賞を受賞したイタリア人デザイナー、ジャンフランコ・フラッティーニ（1926-2004）は、機能とフォルムを融合させ、洗練を極めた家具や装飾品を生み出した。上質な素材と良心的な製造工程を見極める緻密な目によって、フラッティーニは、「メイド・イン・イタリー 」すなわちデザインの模範としての自国の名声を確固たるものにした。

このカタログは、イタリアン・デザインの発展におけるフラッティーニの役割を解明するだけでなく、彼の作品の余韻をたどるものである。ローマで開催された画期的な展覧会にあわせて発行された本書は、インスタレーション・ショット（息をのむようなアレーゼ・ボッロメーオ宮殿を舞台にしたもの）、インテリアや家具のデザインのセレクション、そして著名なデザイン学者からフラッティーニの息子まで幅広い執筆陣による、この偉大なモダニストの人生と実践についての魅力的なエッセイを紹介している。

Silvana Editorale / 9788836656103 / 176ページ / ソフトカバー / 197 x 292 cm / 2024年