a+u 2010年11月臨時増刊 ル・トロネのアルヴァロ・シザ―経路と作品
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ル・トロネ修道院は、ロマネスク建築を代表する記念碑の一つであると評価されている。1146年に地中海沿岸に位置する森林の中に設立され、中世において「荒野」に隠居する修道僧の避難所であり、そこには修道士としての生活を厳格に統率しようとする、シトー派の改革者たちの意思が表現されている。その厳格さ、峻厳さによって近代・現代の建築家たちから、単純性、ミニマリズムを表現する代表例であると位置づけられた。ル・コルビュジエ、フェルナン・プイヨン、ジョン・ポーソンらである。
2006年から2007年にかけて、アルヴァロ・シザはル・トロネ修道院を会場とした展示を行った。本書はシザがそのために初めて訪れた彼が、ル・トロネと交わした会話の記録である。ル・トロネを読み解いていくシザの知的な道程が、彼自身のスケッチ、メモ、インタヴューや多くの写真とともに綴られる。そして、読者はシザの発見に遭遇するだろう。併せて、経路というテーマをもつシザの7作品を、彼に親しい文筆家、建築家、哲学者、ジャーナリスト、小説家らの文章によって紹介。2007年Editions Parentheses(フランス)より出版された同書の完全日本語版。ドミニク・マシャベール監修文: アルヴァロ・シザ、ドミニク・マシャベール、カルロス・マチャード、カルロス・ソーン、ロラン・ボードゥワン、マルク・バラニ、ロベルト・コッローヴァ、ヌノ・イギーノ、エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ
a+u / 128ページ / ソフトカバー / 292 x 219 mm / 9784900211704 / 2010年