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Ursula Schulz-Dornburg | Huts, Temples, Castles

¥7,700
Tax included.
ドイツ人フォトグラファー、ウルスラ・シュルツ=ドルンブルク(Ursula Schulz-Dornburg)の作品集。第二次世界大戦後、暴れまわる子供たちを街や公園で占拠することを目的に、アムステルダムは「ヨンゲンランド(Jongensland / 少年の島)」を創設した。ここは、少年たち(そして時に公式に入ることが禁止されている少女たち)が、ほとんど監視がつくこともなく、遊び、作り、創造し、破壊することができる空間であった。手漕ぎボートでしか行けない島にある「ヨンゲンランド」は、廃材を利用して実験的に作られた広大な集落で、若い住民たちによって発展してきた。ここでは、子どもたちが食べ物を作ったり、動物を育てたり、火を起こしたり、交易を行った。大人が干渉することなく、子どもたちは知恵を絞り、協力的な創意工夫に頼るしかなかったのである。

1969年、作者は、2人の幼い子どもを連れてデュッセルドルフに移住したとき、厳しく規制されたドイツの遊び場から国境を越えたところにある「ヨンゲンランド」を発見した。子供たちが遊ぶ即興的な建造物に魅了された作者は、建設、使用、取り壊し、再形成される様子を広範囲に渡って撮影した。作者のイメージ群は、直感的な建築の知性を捉え、独自の慣習や革新性を持つヴァナキュラー建築(※註)のジャンルを捉えており、建物のアイデンティティと目的を定義する上での想像力の役割を照らし出している。

本書は、作者の未公開写真シリーズを収録しており、イギリス人建築史家のトム・ウィルキンソン(Tom Wilkinson)によるエッセイでは、「ヨンゲンランド」が提供し続ける建築のテーマや教訓について考察している。
※註 気候や立地、そこに住む人々の活動といった風土に応じて造られる住居や施設
(ディストリビューターのテキストより)

MACK / 96ページ / ソフトカバー / 260 x 232 mm / 9781913620820 / 2022年

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